【アプラック通信 vol.16】

先週に引き続き、今回のアプラック通信は、筑波大学地球学類4年生の山田真輝さんからのメッセージです。

前回は、大学での一人暮らしやサークル活動、友達との時間など、大学生活のリアルな楽しさについて紹介してもらいました。

今回は、大学で学んでいること、卒業論文の研究内容、大学院進学、そして中高生の皆さんへの進路についてのメッセージです。

「自分は何に向いているんだろう?」
「将来のことって、どう考えればいいんだろう?」

そんなことを考えるきっかけになる内容です。
ぜひ読んでみてください。


アプラックのみんなに送ることば

〜大学での学び・進路編〜

筑波大学 地球学類4年
山田 真輝

ここからは、僕が大学で学んでいること、そして研究していることについてお話しします。

僕は現在、筑波大学の地球学類に所属しています。

地球学類では、海、大気、地層、化石、プレート、火山などの自然現象を扱う分野があります。

一方で、まちづくり、交通、経済など、人間の生活と深く関わることを地理学的に分析する人文地理学・地誌学の分野もあります。

僕が専門としているのは、人文地理学・地誌学の分野です。

この分野の面白いところは、地理学的に分析できるものであれば、さまざまなことを研究対象にできるところです。

自分の興味のあることを研究につなげやすいという点に魅力を感じ、僕はこの分野を選びました。


現在、卒業論文では宇都宮市内の公共交通について研究しています。

宇都宮LRTが開通してから、タクシー会社、LRT、バス会社、地域内交通などの公共交通が、どのように連携しているのかを調べています。

また、交通機関同士が競合しているエリアや、交通の空白地帯を地図上に示し、そのエリアができている要因や、実際に取られている対策についても研究しています。

この研究分野を選んだ理由の一つは、地図を作ったり、地理的な分析をしたりする専門的な技術を高めたいと思ったからです。

交通に関する研究は、人文地理学の中でも特に地図作成や分析の技術が求められる分野だと感じています。


そして今後は、東京大学 大学院 新領域創成科学研究科 国際協力学専攻 への進学を考えています。

なぜ国際協力学の分野に進みたいかというと、自分が学んできた地理学の専門性を活かせることに加えて、研究の進め方が自分に合っていると感じたからです。

具体的には、僕は実際に現地へ行き、チームで一つの目標に向かって協力していくことが好きです。

国際協力学の分野では、一人ひとりが異なる専門性を持ち、さまざまな分野の人と協力しながら研究を進めていく環境があります。

まだ具体的な研究テーマは決めきれていませんが、将来的には海外のフィールドで、水問題や農業問題などの解決につながる研究をしていきたいと考えています。

そして最終的には、JICAや世界銀行など、国際協力に関わる仕事ができたらいいなと思っています。


最後に、中高生の皆さんへメッセージを伝えたいと思います。

中学生や高校生の時点で、
「将来どんな仕事をしたいのか」
「自分はどんなことに向いているのか」
をはっきり理解するのは、なかなか難しいことだと思います。

正直、僕自身も、自分がどんなことに向いているのかは最近までよくわかっていませんでした。
僕が「チームで一つの目標に向かって協力することが好きだ」と気づいたのは、大学2年生の時です。

その頃、僕はサッカーの授業で1年間キャプテンを務めました。
それまで、キャプテンのようなまとめ役をあまり経験したことがなかった僕にとって、その経験はとても新鮮で、新しい発見がたくさんありました。
正直に言うと、僕は一見すると、あまり頼りがいのあるタイプには見えないかもしれません。キャプテンに決まった時も、友達から冗談で「このチーム、終了のお知らせだね」と言われたこともありました。
ですが、実際にやってみると、その「少し頼りなさそうに見える雰囲気」が、むしろ自分の強みなのかもしれないと思うようになりました。

試合のたびに、どこを改善するべきか、どんな練習をするべきかをみんなで話し合いました。
その話し合いは、どのチームよりも盛り上がっていたと思います。最初はあまり強くなかった僕たちのチームも、最終的には勝てる試合がかなり増えました。何より、チームのみんなの結束や仲の良さは、他のチームに負けていなかったと思います。

この経験から、まとめ役が必ずしも完璧である必要はないのだと知りました。むしろ、少し話しかけやすい雰囲気があることで、チームのみんなが気軽に意見を言える環境につながることもあるのだと気づきました。

このように、自分の適性は、思いがけない経験の中で見つかることがあります。
「自分はこの教科が得意だから、この分野に進むべきだ」
という考え方も一つの選択肢です。

でも、それだけで本当に自分がしたいことや、自分に合っていることを完全に理解できるとは限りません。だからこそ、勉強を頑張ることはもちろん大切ですが、勉強以外のことにも、ぜひいろいろ挑戦してみてください

部活動、文化祭、地域の行事、体育祭の実行委員。

本当に何でもいいと思います。

挑戦することは、最初は怖いかもしれません。
でも、怖くて避けていることの中にこそ、まだ自分でも気づいていない自分の可能性が隠れているのではないかと、僕は思います。

皆さんが、これからいろいろな経験を通して、自分の世界を少しずつ広げていけることを願っています。

山田 真輝

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