【アプラック通信 vol.11】

今回のアプラック通信は、幼稚園の課外教室「かきかた教室」から通ってくださり、現在は中学生になっても書道教室を続けてくれている生徒の保護者様の方からのメッセージです。
長く通っていただく中で感じてこられたことや、書くことを通して育まれてきたものが伝わる内容となっています。ぜひお読みください。


わが子と書道との出会いは「モノゴコロ」がつく頃でした。通っていた幼稚園での教室に参加したのがきっかけです。はじめは遊び程度だったものが中学生になった今も続いているのは、書くことが楽しいのか、特別な世界観を楽しんでいるのか。学校では文字を褒められることもあり、丁寧に書く習慣は身についているようです。

学校ではデジタル化が急速に進んでいます。教科書はすべてタブレット端末の中で、練習問題もタブレットを使用。AIドリルなるものも出現して、回答を受けたAIが各自のレベルを判断して次の問題を出題するとか。回答もタブレット入力なので、学習の中で文字を書く機会はどんどん減っています。

一方、デジタル教育先進国のスウェーデンでは全学校でタブレットの配布を義務付けましたが、子どもの学力が低下したことから、現在は印刷版の教科書の使用を義務付け、同時にデジタルによるテストも廃止したようです。同様の流れはデンマークやフィンランドなどでも聞かれます。

手書きの効果については、様々な書物に書かれていますが、多くは「脳全体が活性化され、記憶力や集中力が高まる」ことを伝えています。学力向上に有効なのは言うまでもありません。手書きが歴史上もっとも高く評価されているのは今かも知れません。

書にはもうひとつ、作品としての側面があります。音楽や美術と同様、これらと全くかかわらなくても生きて行けますが、良い作品に出会ったときに感じる充実感は何物にも代えがたいものです。この感覚をわが子にたくさん味わってほしい。人生の中で、無数に訪れるであろうその時のために、少なくとも作品を味わえる心を育てることが、親としての責務だと私は思っています。そういう意味で、子どもの身近に書道があったことにはとても感謝しています。

さて、これからの長い人生、わが子の世界はどこまで広がるでしょうか。

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