今回のアプラック通信では、松本先生よりメッセージをお届けします。
日々の教室で見えた子どもの成長の一コマを通して、アプラックが大切にしている関わり方や、子どもたちに育んでほしい力についてお伝えします。
【いつもと違う放課後】
いつものように「こんにちはー!」と教室に元気な声が響いた。
今日は小学校5年生の女の子。
この春から担当している生徒だ。
お姉ちゃんと同じように、明るくて元気な子。
授業が始まると同時に
「今日の宿題は?どれくらいあるの?1つ?2つ?」
矢継ぎ早な私の質問に、女の子の顔が少し曇る。
「実はね、早く終わったらやりたいことがあって。近くでメモ帳やシール帳を作るワークショップが今日あって、授業で行こうかなって思ってたんだ」
と私は答えた。
「そういうことか! 何か怒られるのかと思った。だって、顔怖いじゃん。笑」
と、女の子は安心したように答えた。
「そんなことないよ。笑」
と、私は笑って答えた。
担当して2ヶ月。
出会った頃、この子には少しトゲがあった。
人をからかって注意を引こうとすることもあった。
でも私は知っていた。
トゲの奥に、認めてほしい気持ちがあることを。
ルールだからではなく、一緒に楽しむ。
アプラックが大切にしている関わり方を、この子との時間でも積み重ねてきた。
【駆け足で向かった会場】
宿題が終わると、一緒に会場へ向かった。
駆け足だったので、
「足、怪我してなかった?大丈夫?」
と私は聞いた。
「大丈夫、大丈夫!」
と女の子は元気に答えた。
星の柄の表紙に中身を入れて、金属の留め具で閉じていく。
私のシール帳は、彼女に選んでもらった。
「先生はね、これとこれ。金具はこの色で、紐はこれかな」
無事に二人分が完成し、教室に戻った。
次の生徒の時間もある。
保護者はどう思うか。
不安がなかったわけじゃない。
でも、やってみなければわからない。
振り返りから学べばいい。
そう思って踏み出した。
【誇らしい顔】
後日、自慢げにテストを持ってきた。
それを私に見せたくて持ってきたそうだ
その子の誇らしい顔が脳裏に浮かぶ。
ルールを教えるより先に、一緒に楽しんだ時間があった。
その積み重ねが、好循環の成長サイクルを動かし始めた。
子どもの変化は、正直だ。
アプラックでは、先生と一緒に過ごす時間そのものが、その子の成長を支える大切な場だと考えています。
義務やルールを教えれば、人に迷惑をかけない子に育つでしょう。
でも、内なる動機を育てるには、心が動く関わりや体験がもっと大切です。
好きなことで誰かの役に立つ。
主体性もあって、他の人にも心を配れる。
そんな人を、アプラックから多く輩出していきたいです。
アプラック代表 松本 進


